Systemd-boot の Windows など自動検出されたエントリーの指定方法

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手動追加エントリの指定方法

エントリを追加するには $esp/loader/entries/ 以下に .conf ファイルを置きます. たとえば, arch.conf を次のように作成します.

title Arch Linux
linux /vmlinuz-linux
initrd /initramfs-linux.img
options root=PARTUUID=09a2fbbe-60cd-5e97-ad21-dab55e3a21b9 rw resume=/dev/nvme0n1p5 resume_offset=27356704

このエントリを指定したいとき, ファイル名から拡張子 ".conf" を除いた文字列 "arch" を用います. 例えば, デフォルトエントリに指定したいならば, $esp/loader/loader.conf を次のように編集します.

default arch
timeout 4
editor 0

自動検出エントリの指定方法

systemd-boot は Windows Boot Manager などを自動検出します. 私の環境 (Arch Linux と Windows 10 のデュアルブート) では, 選択画面に次の 4 つのエントリが存在します.

  • Arch Linux
  • Windows Boot Manager
  • EFI Default Loader
  • Reboot Into Firmware Interface

うち, Arch Linux は $esp/Loader/entries/arch.conf を記述して追加したものですが, 他の 3 つに関しては自動で検出されたものです. これらのエントリを何かに指定したいとき, .conf ファイルが無いので指定文字列が分かりません.

指定文字列を確認するには, 端末を再起動しエントリ選択画面で操作します. systemd-boot の操作キーは次のとおりです.

  • (d)efault ... デフォルトエントリの指定/解除
  • (t/T)imeout ... タイムアウトの増減
  • (e)dit ... エントリの編集
  • (v)ersion ... バージョン情報
  • (Q)uit ... 終了
  • (P)rint ... エントリ詳細表示
  • (h)elp ... この操作キーを表示

このうち, P を押下してエントリの詳細を一覧します. すると, エントリ毎に file という項目が見つかります (Reboot Into Firmware Interface については file の項目はありません).

Config entry file
Arch Linux 'arch'
Windows Boot Manager 'auto-windows'
EFI Default Loader 'auto-efi-default'
Reboot Into Firmware Interface (none)

これら file の文字列でエントリの指定を行うことができます.